かまいたちの夜3

積みゲー消化中。

全体的な雰囲気を初代ライクに戻したそうで、じわりと来る恐怖・疑心暗鬼が復活。

複数主人公のシステムは、多分「街」の方から持ってきたのだろうけど、街と決定的に異なる点は顔見知り同士である所。
「街」の方は、何気ない選択肢が、実は赤の他人の生死すらも動かしてしまうと言う凄く奇妙なシナリオだったが、かまいたちの夜3では顔見知りなので、「街」の様な突拍子もない分岐には至らない。


ただ、「街」には無かった要素として、「各人の心理描写」が挙げられる。
とある主人公の何でもない仕草を、他の主人公が勘違いしちゃったり、他人の動きに付いての捉え方がそれぞれの主人公で異なっていたりと、読んでいて楽しい。
だからこそ、各主人公の断片的な情報を如何に纏めて解決に導くかがポイントになる。
香山さんが殺される所の描写は、非常に良かった。何の前触れもなく、殺されるというのはこういう感じなんだろうかと思ってしまった。

しかし、少しエンディングが少ない感じする。
一つエンディングを見たら、他のプレイヤーもエンディングに到達しているので、そのまま主人公をチェンジすれば、直ぐにエンディングなパターンが多い。
個人的には、犯人視点での物語というのが入っていたら、凄く良かったんじゃないかと。
実際に攻略する数としては、半分程度になるので、2のボリュームからするとかなり少ない感じですな。

ともあれ、かなり濃厚なミステリーになってます。
初代を期待して、2のオカルトチックな展開に幻滅された方にはオススメです。