ドラゴンクエスト ユアストーリー感想

各所で物議を醸し出しているヤツです。

 

キャラクター

主人公...ヘタレだな。

ただ、序盤のヘタレっぷりからの嫁が出来てからの変貌振りとのギャップが良い。

家族を持つ事で、そこに守るべき存在を意識し始めた描写として、良い感じである。

 

しかし、子供.....あれ、長男だけ...?

タバサは?タバサたんはどこ?


何回、序曲を流せば気が済むねん。
後、Vじゃない曲がかなり入っているんだけど?
IXの曲まで入っていたぞ。
最後の「そして伝説へ」は許さん。
Vのラストは「結婚ワルツ」一択だろう...
まぁ、あの終わり方では、結婚ワルツは使えないけど...


絵は綺麗
でもそれだけかな。
まず、序盤の8ビットフォントはダメだろう...(Vは16ビットフォントじゃよ...)
ピクサーアニメを意識してなのか、かなりオーバーアクション気味だし、非常にモーションのテンポが悪い。
出来れば、XIの様な鳥山絵に近いモデリングで動かして欲しかった。

スト4レベルで問題ない。

 

幼少期の声が致命的に棒読みでだめだ。

パパスの「ぬあぁぁぁぁ」は、山田さんのやり遂げた感がひしひしと感じられる。

他の人は悪くないんだけど、もうちょっと何とかして欲しかった。


シナリオ

色々と端折りすぎだ。

特に、幼少期のビアンカとフローラとの出会いとかをゲーム画面でやるんじゃない。
きっと、幼少期キャラの登場シーン数が少ないことと、幼少期のモデルを作る時間や声優当て込みなどの作業負荷と、尺との兼ね合いで切ったんだろうけど、そのシーンを作っていれば、再会のシーンの回想に使えて、更に繋がりが分かるのに、最初のゲーム画面で幼少期の出会いを補完しろなど暴挙だよ。
(過去にプレイした事の回想的感じで、これも終盤の伏線のつもりなのか?)

 

ビアンカとフローラの三角関係(?)は、まぁ良い落としどころかな。
途中、主人公の心の真相に入るシーンが終盤の伏線とも取れるね。
(各種3Dっぽいエフェクトやシナリオに似つかわしくないウィンドウ出て来るし。)

 

最後のあれはなんだよ。
最後は、結婚ワルツでお空からパパスとマーサが見守るんじゃないのかよ!
全てがそこに繋がるから、親子3代にわたる壮大なドラクエVのシナリオになっているのであって、そこを変更したのはダメだよ。

あれを見せられたら、主人公とそれ以外のキャラに覆されない大きな溝が出来てしまうじゃ無いか。

ドラクエVの世界が現実世界ではない事は当たり前であって、それを明に言ってしまってはダメだろう...

天空シリーズロトの剣を出しちゃダメだろう...

 

大人になれ?

ゲームを「悪いモノ」「子供の遊び」としてしか見えていないのだろうと思っているのだろうね。

曲がりなりにも、エンターテイメントを提供する監督がこれだから、日本のエンターテイメントがダメなんだよね...
海外だと、普通に大人の娯楽として楽しまれているのに...
と言うか、この終盤は、ドラクエを原作とする必要性がない。

 

この辺りの仕掛けは、マトリックスがとても良かった。

今回のユアストーリーレベルのドンデン返しを、ストーリー序盤に持ってきつつも、そこをベースにリアルと仮想世界を巧く繋げてストーリーを展開していた。

 

「主人公は、プレイヤー自身である」と言うのは、堀井雄二さんの有名な言葉だが、あの終盤が来た時点で、Vの主人公は映画の主人公でありプレイヤー自身と言える映画を見ているお客さんでなく、映画の主人公にだけになってしまい、プレイヤー自身では無くなってしまった。

つまり、ドラクエの大前提である堀井さんの考え方を全否定してしまったってことだね。

 

これは、許されざる反逆行為と言えよう。