ThinkPad X1 Extreme(2019)レビュー

物欲というか性能限界というか - Douglas.Dourg.の日記(と言うより雑記)

の宣言から約1年...

 

6年使い続けていたThinkPadT440sから、遂にThinkPad X1 Extreme(2019)を購入しました。

 

  

 

 スペック

スペックは以下のような感じ。

  ThinkPad X1 Extreme(2019) ThinkPad T440s
CPU Core-i5 9300H@2.4GHz(4C/8T) Core-i5 4300U@1.9GHz(2C/4T)
メモリ 16GB (DDR4-2666) 12GB (DDR3L-1600)
GPU GeForce GTX 1650 Max-Q(4GB/GDDR5) GeForce GT 730M(1GB/GDDR3)
Display 1920x1080(15inch) 1920x1080(14inch)
Disk SSD(PCIe NVMe) HDD(SATA)→SSD(SATA)へ置換済

 

CPU

最低ランクのCore-i 9300Hを選択したのだが、あまり性能が高くても消費電力が増大するだけなのと、現在のintelアーキテクチャーは、4コアを超えるとあまり性能が芳しくないと言う話もあるので、敢えて4コアに留めた。

それでも、4世代→9世代、超低消費電力版(Uシリーズ)→ハイパフォーマンス版(Hシリーズ)、クロック:1.9GHz→2.4Gz、2C/4T→4C/8T、Haswell→Coffe Lake、と性能向上は約束されている。

 

メモリ

とりあえず、16GB(8GBx2)を選択。

T440sの頃は、4GBが基板直付け、8GB拡張の非対称構成だったため、デュアルチャネルではなかった。

レイテンシは考えないものとしても、約3.3倍高速。

(周波数だけでは約1.66倍だが、シングルチャネル→デュアルチャネルで2倍高速と計算)

 

GPU

変更はできないので選択肢は無し。

700M→800M→900M→10系→16系(20系廉価版)と4世代スキップ、アーキテクチャもKepler→MaxwellPascal→Turingと3世代、VRAMも1GB(GDDR3)→4GB(GDDR5)と、大きく向上している。

 

ディスク

ThinkPadT440sの購入当初はHDDだったが、【悲報】メインPCのHDDが逝く - Douglas.Dourg.の日記(と言うより雑記)

を機にSATASSDに変更していた。

この時点でもかなり高速化したのだが、今回はSATASSDからPCIe NVMe版SSDなので、更に早くなりそうな予感。

  

開封の儀

ケース類

外箱はすごくコンパクト。(比較対象はお約束のダグラスさん名刺)

前回は結構大きめのケースに入っていたので、小ささに拍子抜けした。

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上から。

名刺サイズと比較しても、かなり薄い。

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中身はこんな感じ。

発泡スチロールで浮かせている内箱とスペーサーと思われる段ボール。

内箱もかなり小さいので、ほぼ本体サイズと思われる。

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スペーサーと思っていた段ボールは、ACアダプターと有線LAN接続ケーブルだった。

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想像通り内箱内一杯に本体がすっぽり収まっている。

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本体の下は、各種書類が納められた領域と細長い領域。

細長い領域は、多分タッチパネル式のUHDモデルで追加できるLenovo Penの格納領域と思われる。

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本体外観

本体は、とてもマットは仕上がり。

左上にX1のロゴ、右下にThinkPadのロゴ。

右下ロゴの【i】の赤い部分は、電源投入すると光ります。

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ThinkPad X1 Extreme(2019)(上)とThinkPadT440s(下)の比較。

ThinkPad X1 Extreme(2019)の方が一回り大きい。

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重ねてみた。

縦横ともに広がっている。

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本体左側の端子類。画像上が手前、下が奥。

奥から、電源入力、USB3.1(Type-C)×2、HDMIポート、有線LAN出力ポート、ヘッドフォンジャック

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本体右側の端子類。画像上が奥、下が手前。

奥から、USB3.0×2、SDカードスロット

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 開いたところ。

かなり余裕のあるレイアウト。

ボタンが独立式に戻っているので、うれしい限り。

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指紋認証は、スライド式からタッチ式に変わっている。

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とりあえず、分解。

本体裏のネジを緩めたら、裏から底カバーをそのままパカリと開ける感じ。

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メモリとNVMeが2スロットあるので、拡張性はかなり高い。
NVMeは、RAID0とかRAID1が組めるらしい。

バッテリーはリチウムポリマーで、全体の3分の1を占めていた。

 

 ThinkPadT440sのACアダプター(左)とThinkPad X1 Extreme(2019) (右)との比較。
一回り大きくなった感じがする。

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使用感など

 ベンチ

とりあえず、FF14漆黒のヴィランズのベンチマークを回してみた。

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ThinkPadT440s

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ThinkPad X1 Extreme(2019)

 

約10倍

フルHDで平均50fps以上なので、地味にPS4以上のパフォーマンスが出ているぞ...

 

 ついでにローディングタイムを比べてみたら...

  ThinkPad X1 Extreme(2019) ThinkPad T440s
シーン#1 2.013sec 6.061sec
シーン#2 4.458sec 13.245sec
シーン#3 4.931sec 13.222sec
シーン#4 3.462sec 9.816sec
シーン#5 2.005sec 4.968sec
合計 16.869sec 47.312sec

約3倍高速

SATAからNVMeに変わった威力は高い。

 

キーボード

キーボードのフィーリングは、いつものThinkPadのキーボード。

12inchモデルのように、右端のキーがわずかに小さくなることもなく、ThinkPadT440sの頃と同じようにタイピング可能。

 

トラックポイント

トラックポイントはそのままだが、スライドパッド一体型ボタンが不評だったようで、スライドパッド上部の独立ボタンが復活。

いつもの感覚で操作できるようになった。

 

雑感

死ぬほど快適。

特に、FF14を高品質フルHDで快適に遊べるのは特筆すべきである。

開発でも、これまで以上に快適に動作するし、仮想マシンを2つ同時に立ち上げてもビクともしない。

 

問題点

有線LANを使用するには、外部コネクタを接続する必要がある点が問題となるかな。

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無線LANも高速なってきて、あちこちの店でも無線LAN接続サービスを提供されるほどにはなってきているが、有線LANの安定性には一歩劣る。

VAIOは薄型PCでもこんな感じで本体側にポートを搭載しているので、できればそのようにしてもらいたかったところ。

 

また、価格がかなり高額になる。

マウスコンピューターだと、同レベル以上のスペックを半額以下出していたりする。

 

総評

問題点の有線LANコネクタの件を除けば、非常に完成度の高いノートPCと言える。

値段も高額だが、それ以上の価値を見出せるかがポイントとなるだろう。