NintendoDSの驚異的な売れ方の秘密、そしてPSP

先日、大分空港のレストランでの一場面。
4人連れの若い親子が向こう側の席に座ったのですが、そこの親子の内父親と子供2名それぞれが取り出したのは、NDS
そして、マリオカードDSのWi-Fi対戦を始めました。


その風景を見て、そこに今のNDSの爆発的な売れ行きの鍵があるなと思いました。
通常のゲーム機の様な家庭に一台ではなく、NDSは携帯電話と同じ一人に一台に普及が始まっている、そう感じました。

であれば、ゲームボーイシリーズはなぜNDSほど爆発的に売れなかったのでしょうか?
一つは、通信機能です。
NDS普及の鍵の一つにWi-Fiも挙げられると思います。
ゲームボーイシリーズは、一応通信機能を備えています。
ですが、通信機能を利用する為には、通信ケーブルが必要になります。
また、非常に低レベルな通信機能のAPIしか提供されていなかった事による開発の敷居の高さもあり、対応ソフトはあまりありませんでした。
(爆発的に普及したポケットモンスターは、初めてGBの通信機能を本格活用したタイトル)

NDSでは、標準で無線LANが付いています。
別途通信ケーブルは必要なく、それぞれが本体とソフトさえあれば、手軽に通信プレイが出来るわけです。
そして、開発側としては、標準で様々なサポート機能が付いています。
外向けのWi-Fi接続(インフラストラクチャモード)には、あらかじめ中央管理サーバが準備されており、設備投資も低く抑えられます。


変わって、PSPはどうでしょうか?
PSPは、モンスターハンターポータブル2ndで、ポケットモンスターに追いついた....と言う所でしょうか。
何度も言いますけど、PSPは全然売れていない訳ではありません。
私があちこちのゲームショップを渡り歩いた限りでは、NDS/Wiiに続いてほぼ品切れ状態であるのは、PS2でもXBox360でもPS3でもなく、PSPです
余りにもNDSが売れている為、PSPの売れ行きが霞んでしまっているんです。
PSPでも、しっかり作ればミリオンを達成できる事を、MHP2nd(MHPの方も達成しそうですね)が証明しました。
恐らくデベロッパー(特に上層部)は、この辺をしっかり見定めていないと思います。


....で、懸念材料は、通信機能のサポートです。
特に、インターネットを経由したインフラストラクチャモードに難があります。
任天堂の様な中央管理サーバが用意されていないため、その辺を自前で構築する必要があります。
その投資もバカになりません。(維持費も必要)
(同じ事が、PS3でも言えます。PLAYSTATION IDの認証サーバ程度の必要最小限のモノしか提供していません。これじゃ、XBox360に負けるのもある意味当然とも言えます。そりゃーデベロッパーは逃げるよ)