PS3について考えてみる

色々と考えてみた。

○購入層(値段設定から)
廉価版の値段が62,790円と言う値段設定だと、購買層がかなり限られてくる。
低年齢層は、高すぎて買えない。
「一月に一万円貯金すれば」購入できるかもしれないが、
その間一万円分の節約をしなきゃならないわけで、未成年には厳しすぎるよ。
お年玉を掻き集めても、大抵の人は足りないか、ゲーム1本買えただけで終了。
大人でも所帯持ちの人にとっては、高すぎて買えない。
ゲームがしたいだけの層は、恐らく様子見。

と・な・る・と。
購入する主要層は...
(1)ゲーマー世代の20〜30代の独身者(自由に使えるお金が多い)
(2)AV指向の強い人(BDプレイヤーとしては、破格の価格設定。)
(3)根っからのソニー儲(ソニーに限ったことではないが、ブランド志向な人は値段は気にしない)
この辺りか...
本当に価値の分かる人向け……って、この層だけで、今年度中に600万台は....少々きつい気がするのだが....。

とりあえず、個人的に良しとする値段設定。
・廉価版…\49,800(399ドル)
スペックは現在発表されている廉価版と同じ。
本当にゲームしかプレイしないユーザー向けに。
アナログのD5端子であれば1080i出力までは対応しているので、XBox360と肩を並べる事が出来る。
所謂、XBox360対策。

・上位機種…\59,800
スペックは現在発表されている上位機種と同じ。

・最上位機種…オープンプライス
本当にAV指向ユーザーを狙うなら、HDD160GBを搭載する。
(記録型ドライブとTVチューナーを付けたい所だが、これはPSXか(自爆))

内部がBTOにも出来ると言う仕様ならば、この位大丈夫でしょ。
あ、ちなみに、全部税込み価格ね(笑)


○開発者側
開発費の高騰って言うのは、ある意味ゲーム業界の先行きを不安にさせる。
そんな大量の資金を社内に1〜2つ位の開発チーム、しかも小規模なチーム構成しか作れない
大半の零細企業にとっては、かなりの痛手だろう。
大手企業から発表されたゲームの殆ども、シリーズ物が多い。
それだけ、売れ筋が読めるタイトルしか出せない。
要は、ユーザー側としても開発者側としても、新しい風となる要素が入り込みにくいと言う事。

ここら辺の肝は「ミドルウェアの存在」ですかな。
複雑な構造であるCellの性能を最大限に引き出す事が容易に出来なければ、
XBox360では、比較的開発しやすいXNAと言うプラットフォームとWindowsとの親和性があります。
(G.revみたいな零細企業でも、十分に開発できる位ですからねぇ。)

スクエニさん、White Engineをミドルウェアとしてライセンス販売するつもりは無いですか?
いや、冗談抜きでw
折角のスパコン並の演算能力なんだし。
仮にですが、PS3用のSDKを無償配布とかしたら、PS3だけじゃなくゲーム業界全体に新しい風が吹き込んできますよ。
任天堂の「ゲームをプレイなかった層」とは、また違った方向性の人達へのアピールとしては、凄まじいと思います。
(やるなら、早い時期が良いです。)


○ハードウェア(光学ドライブ)
まずは、ドライブの速度について。
・CD 24倍速(CD-ROM)
PS2と同じ速度になった模様。

・DVD 8倍速(DVD-ROM)
XBox360の12倍速よりも遅いぜ、pgr.」と宣う人が多いが、PS3ソフトは全てBDなので、
余り比較対象としては不適当。

・BD 2倍速(BD-ROM)
PS3 →23.7GB÷74分÷60秒× 2倍速≒10.6MB/s
XBox360→4.7GB ÷74分÷60秒×12倍速≒12.7MB/s

不適当とは言ったモノの、転送速度はXBox360に軍配。
でもXBox360は、その代償として凄まじい騒音(RR6プレイ時54.8dB)を出すに至った。
逆にPS3の方は、転送速度(と値段)を代償に静音性を手に入れた。
「現行PS2並の静音性を確保」した背景には、この辺りも背景にあるかもね。
また、「HDDをキャッシュとして使用する」事も前提となっているので、

Super Audio CD 2倍速
フィリップスと共に規格を提唱したSuper Audio CDにも対応する所は、ソニーらしい。


○ハードウェア(筐体サイズ)
初代XBox並にデカイ。
でも、横置きが前提となっているXBoxとは違い、縦置きが出来るので許容範囲内かな。
XBox360は縦置きも出来るが、実は横置き推奨(笑)だし、ACアダプタは凶器だし。


○ハードウェア(その他)
余りスポットが当てられない所で、Bluetoothに対応した点も若干お値段に反映されているかもしれないですな。
(Bluetoothのライセンス料はかなり高い上、会社単位ではなく設計単位の支払い。
製品のマイナーアップ等で基板構成を少し変える場合も、別途ライセンス料を支払う必要がある。)


○ハードウェア(コントローラー)
コントローラーに傾きや加速度を検知する機構を実装は、前例はあるが、コンシューマ機としては初めてかな。
(Wiiのコントローラーは、今までのコントローラーとして捕らえられない。)
後は、それをどう利用するか、と言うソフトウェアの面ですかねぇ。
このコントローラーで、R3を作りTEEEEEE-(笑)

自分たちは優位に立っていると言う事を前提とした妄想は、とりあえずやめて貰いたい。
ぶっちゃけ、今はXBox360を追う方だ。