CellのPPE

http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060331/ps3_2.htm (PC watch)

注目すべきはSPEを使わないPPE(VMX*1使用)のみのケースで、この場合はPentium 4 3.6GHzクラスCPUの20%程度のパフォーマンスしか出せていない。

エー(;´Д`)って感じだったが、よくよく考えたら、そうなっても当然かもしれない。
Cellはゲームの処理だけじゃなくて、ハイパーバイザーという仮想PCが動いており、PPEがやっていて、その為にパワーを食われているんじゃないかと。
それを裏付けるのが、

 この群集デモの負荷率だが、SPE全体で30%、RSXによるグラフィック描画は15%とかなり余裕があるように見える。一方、PPEの方は84%の負荷率でかなり忙しい。

この部分。
実際の所、仮想PCの部分が、結構負荷が高いんじゃないかな。
つまり、SPEを有効に使わないと、ぜんぜん性能が発揮されないって事で、どうSPEを有効利用できるかが鍵となる……っと。


共用シェーダーにUMAと、徹底的に簡素化・共用化の方向へ進んでいるXBox360に対し、なんとまぁ複雑なハードウェアなんだろうか....


と言うか、PS3のシステムとPentium4のシステムを同じように比較するなら、Pentium4VMwareなりの仮想PCを実行させて、そのVMware上で処理を行わないとフェアじゃないよね。

*1:AltiVec相当のSIMD命令