intel社 PARROT技術を発表

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1109/kaigai133.htm

intel社が研究段階にある電力効率を格段にアップさせる技術「PARROT」を発表。
要は、現在のIA-32命令をCPU内部でデコードする際に、出来る限り命令実行数を少なく最適化すると言う技術。


よく似たアプローチとしては、Transmeta社のCrusoe/EfficeonCMSになるわけだが、大きく異なる点は、PARROTはデコード部分をCPUが担当するのに対し、CMSはソフトウェアが担当する。


CMSの良い所は、動的にCMSをバージョンアップさせる事が出来る事。
CMSの最適化だけでなく、機能追加も可能。
WindowsXP-SP2の不正処理保護機能はCMSのバージョンアップで実現しているし、intelのLaGrande/VanderpoolもCPUはそのままでCMSのバージョンアップで対応出来るとしている。


intel社のアプローチは画期的な様に見えて、実はNetBurst技術の流用って感じがする。
NetBurst技術もIA-32命令をNetBurstコア用のμOPsに変換して処理を行っている。
このμOPsに変換する部分をNetBurstネイティブに変換するだけでなく、最適化も行うって形にすれば、PARROTの出来上がり。
ハードウェア側に最適化ロジックを持つので、新しい技術が出るたびにCPUを買い換える必要がある(場合によってはチップセットも)のに変わりはない。


「ハードウェアとソフトウェアの連携で」と言う構造も、既存と変わらない。
(ベンチマークとかが良い例で、Pentium4用に最適化した物とAthlon用に最適化した物では、当然それぞれのCPUに強くなる。)


本当に革新的なのか?
と考えると、私的にはクエスチョンマークが付く。


ハードウェア内部の最適化部分が何らかの方法で修正可能(CMSの様に)というのであれば、革新的ではあるが。