Blu-rayの勝因、HD DVDの敗因

HD DVDの良さ・未来をアピールしきれなかった事が一番の問題だった気がするな。


Blu-rayだと薄くできないと避難していた時期もあったが、9.5mm厚の薄いドライブの製品が出てきた。


書き込みも出来ますよとアピールしても、Blu-rayの様に始めから書き込みありきじゃないので立ち遅れているし、容量の面でも後れをとっている。
(Blu-rayは、500GBの書き込みに成功している。今後は、バックアップメディアとしての利用もありそう。)


折角、パラマウントがHD DVD支持を表明したのに、これを生かしきれなかったのも問題。
始めからDVD並のメディア価格で生産できるって事は、利益もDVD並って事になる。
HD DVDプレイヤーを利鞘で販売して普及台数を増やそうと目論んでいたが、メディアが売れなかっただけじゃなく、儲けがないと他メーカーの参入も阻害する事になる。
(単一メーカーが出しているゲーム機ならまだしも、同じ製品を出す家電でそれをやると、ヤバイと思う。)


もう一つの問題点が、規格や技術の決定権がHD DVD側に無かった事。
最終的な決定をDVDフォーラムに委ねてしまい、ワンクッション置く形となり、色んな規格の決定が遅くなってしまう。(書き込み系の規格は、Blu-rayよりもかなり後にやっと承認されている。)
極端な話、DVDフォーラムが首を横に振ったら、やり直しなわけだ。
(一方のBlu-ray側は自分達で規格のコントロールが出来る。)


HD DVD事業撤退で、ソニー株が上昇したのは当然として、東芝株が下げるどころか、不採算事業を早期にやめられるとして上昇しているところを見ると、株主側からも期待されていなかったと見える。