Project NICO

ワンダと巨像

まず取扱説明書から、凝っているよ。
ICOも、柔らかな絵本的なタッチで、語りを中心とした世界観と操作を説明していたけど、ワンダは単なる絵本から、ギミックを凝らした絵本に進化。
標準ページの半分しかないページを盛り込んで、その半ページを捲るとワンダが移動したりアクションを起こしたりする絵に変わったり、見開きページで巨像を大きく載せ、そのページが更に左右に開けるようになっていて、開くと、巨像の頭に取り付いて弱点を剣で突くワンダのページが現れたり。
ここのスタッフさん達は、何となく、アップルと似たような気質を感じるよ。
でもこの取扱説明書、作るのにコストかかっているだろうなぁ


グラフィックは凄いの一言に尽きる。
特にブラー効果を巧みに利用した光の演出は秀逸。
(その影響で、急にシーンが切り替わると、切り替え前の画像が残像で残ったり、あまりキツイ光表現があると、画面全体が白みがかって見辛くなりますが)
他にも、霧を始めとする空間エフェクトが、良い味を出している。
空飛ぶ巨像の背に乗って空中を駆け抜けるシーンなんて、雲筋エフェクトとかの掛かり具合が神掛かっている。


巨像が登場した時は、ドキドキワクワク。
バトル中にL1を押しておくと、カメラワークがワンダ vs 巨像を映す位置になり、これが凄まじくキマっている。
巨像に近づくにつれ、若干フレームが落ちたりするけど、そんなものどうでも良くなる。
いや、ホントに。
(あー、カメラアングルで一箇所だけ難点があって、巨像12の背後に回り込もうとするとカメラアングルがぐちゃぐちゃになってエライコトニなる位かな。移動操作が、カメラ視点を中心に左スティックを傾けた方向に移動するので。)

巨像戦の肝は、R1ボタンである掴み
他にも巨像によっては、弓で牽制したり誘導したりする事もあるが、まずはこの掴みから派生する動作を習得しないと、間違いなくクリア不能


昔ながらのヒントの少ないアクションゲームを3Dに正当進化させた感じですな。