最近、よく相談を受ける

デュアルコアが出てきて活気づいているのか、よく自作マシンの相談を受けてます(リアル・ネット共々)。

私的には、デュアルダイPentium系は余りお薦めしていません。
特に、Pentium4の3GHz以上を使われている方には。
逆に、それ未満のクロック周波数の方には、マザボの交換は必須と言う事と発熱問題をしっかりと認識させてから、PentiumD 820をお薦めしています。

理由は以下の通り。

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・クロック周波数が下がった事は、クロック周波数至上のNetBurstコアには致命的。
Pentium4の3GHz以上を使用されている方には、恩恵が得られにくいと判断。
・同じクロック周波数であれば、HyperThreadingよりもデュアルCPUの方が全体的に良くなる傾向にある。
→ラインナップされているPentiumDのクロック周波数と同等かそれ以下の人には、十分に恩恵が得られると判断。
・発表されたPentiumD/PentiumXEは、発熱や消費電力が大変な事になっている為、これら以上の製品が直ぐに開発されるのは、非常に困難(と言うか、されないかもしれない)
→PentiumD/PentiumXE以外にもデュアルダイ(コア)の計画があると言う事で、これらのプラットフォームは一代限りとなる可能性も捨てきれない。

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逆に、AMD系を使われている人には、色んなバリエーションがあるので、その人の用途にあうスペックをお勧めしています。
AthlonXP系(Socket A)
→とりあえずAthlon64 3000+〜3500+辺りを薦めています。
Athlon64 2.2GHz以下
→余裕があれば、Athlon64X2 4200+を薦めています。
Athlon64 2.4GHz
→Athlon64X2 4600+/4800+を薦めています。

理由は以下の通り。

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SocketAは今後収束していく。
→パワーアップさせようにもCPU製品が売られていない状態になるので、これを機にSocket939へ移行しておく。
・現在までに発売されているSocket939でも、BIOSを更新すればAthlon64X2は動作する。
SocketAからSocket939へ移行しておき、後にAthlon64X2が安くなってから乗り換える。
デュアルコアになっただけでなく、SSE3にも対応した
→欠点であったSSE3にも対応したので、同じクロック周波数でも購入する価値はある。
デュアルコアになっても、消費電力や発熱量には余裕がある。
→今後も、上位スペックの製品は出てくる。

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後は、マルチスレッドの実行効率。

シングルコア<HT<デュアルダイ<デュアルコア

の順に良くなっていく傾向にある。
HT(Pentium4)→デュアルダイ(PentiumD)間は1段階しか上昇しないが、シングルコア(Athlon64)→デュアルコア(Athlon64X2)では一気に3段階上昇する事になる。

但し、ゲームを主にプレイする人には、様子見する事を薦めています。


http://www.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0505/30/news014.html (ITmedia)
Athlon64X2は10万円強という意識を植え付けておいて、PentiumDの3万円〜5万円という安さを見せつけて、頑張ってアピールしていますな。
Athlon64X2 4800+のレンジの10万円台は、PentiumXEに相当するのであって、PentiumDと比較するのはお門違い。
比較するなら、Athlon64X2 4200+の6万円前後とPentiumD 840の5万円強を比較するべきである。

しかし、PentiumDは安すぎるなぁ。
まぁ、その値段相応の性能って事ではあるんだが。