デュアルコア戦線勃発

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0504/11/news048.html(ITmedia)
4/21にデュアルコアOpteronの発表されるのが濃厚になってきた。
デュアルコアAthlon64も、第3四半期中に発表する予定。


intel陣営も負けていない。
http://www.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0504/11/news064.html(ITmedia)
4/11にデュアルコアPentiumXEの出荷を開始したと発表。
その後6月末までに、メインストリーム向けのデュアルコアCPU PentiumDを出荷する予定。
サーバ向けCPUのXeonデュアルコア化に関しては、来年の第1四半期としている。


intelAMDの両者の立場の違いが顕著に出ている。
(1)出荷する時期と狙うユーザー層
intelでは、まずはハイエンドPC向けに出荷し、その後サーバにゆっくりと対応する方向性だろう。
多分、最速を求める極一部のユーザーだったら、直ぐに欲するだろうし、PCレベルのソフトウェアは比較的直ぐに新しいハードに対応するフットワークの良さがあると言う憶測から、まずはスペック重視のハイエンドユーザーに浸透させてから、サーバ系に浸透させる手はずなのだろう。


AMDでは、まずサーバ向けに出荷し、さほど間を置かずにコンシューマ向けに出荷。
そもそも、OpteronAthlon64は、共通のコアを使っている(ピン数は違うが)ので、さほど間を置かずとも出荷できるのだろう。
先にサーバ向けに出荷するのは、既にサーバ向けのソフトウェアに関しては、複数のCPUを有効的に活用できるように書かれている事が多いので、少ない投資で直ぐに恩恵に預かれる点を強調したいのだろう。


(2)チップセット
intelの場合、intel 945/955シリーズのみ対応する形になる。
intelの、最近intelが高々に謳っているプラットフォーム戦略で行こうという思惑だろう。
(相乗的な売り上げ増を狙うという営業的戦略とも言える。)


一方AMDの方は、BIOSをアップデートするだけで、既存のチップセットで対応可能。
そもそも、Hammerコア自体がマルチCPUにも対応できる事を前提に設計されているから、Opteron出荷後直ぐにAthlon64も出荷できる。
(逆に、公式には8CPUまでと言う制約があるが。)


(3)裏側(かなり個人的憶測含)
intelのPentiumDは、ただ2つのCPUコアをくっつけただけの間に合わせ的なマルチコアとも言われている。
新しい物/速い物好きなヘビーユーザなら良いかもしれないが、全体的なパフォーマンスや信頼性を重視したサーバ向けユーザには通用しないと考えて、Xeon等についてはちゃんとしたデュアルコアCPUを提供するつもりなのだろう。
顧客重視と言うよりもintelがプラットフォームを引っ張る形だろうか。


AMDの方は、既存のSocket940/939チップセットであれば、BIOSのアップデートするだけで恩恵に受ける事が出来る。
詰まり、少ない投資(CPU購入、場合によってはソフトライセンス料)で、パワーアップできると言う顧客の利益を重視した戦略。
(だが、その分、AMDの儲けは少なくなるが)


どちらの戦略が巧く行くかは、ユーザ次第だが。